エディンバラ・フリンジのオンデマンドで名作「野火」を鑑賞出来る

コロナ禍を機に遠方からでもオンデマンド配信で作品を届ける参加方法が新たに加わったエディンバラ・フェスティバル・フリンジ。堀川炎主宰の劇団、世田谷シルクも2025年にオンデマンドでの参加を決め、今年(2006年)も同じくCArtsのオンライン・オンデマンドで2年目となる「野火」の配信を行なっている。

極限状態の日本兵を演じる永井秀樹

大岡昇平の小説をもとに堀川がテキストレジ(上演にあわせた変更、脚色)を施した「野火」はSCOTサマー・シーズン2024で初演、さらに豊岡演劇祭2024で上演され大きな反響があり、その後海外の演劇祭へのオンデマンドでの再演を重ねてきた作品。今年7月の東京での再演には待ち侘びた演劇ゴーアーズが駆けつけ、盛況のうちに幕を閉じた。

テキレジ・演出:堀川炎(世田谷シルク)

第2次大戦末期のフィリピン・レイテ島で戦火と飢餓の極限状態で原野をさまよい、死と人間性の淵を見る日本兵田村が語る一人芝居「野火」。2025年のエディンバラ・フリンジの劇評でもそのインパクトの強さが語られている。

 

“For me, the play had one central theme: the transition of this small pocket of humanity from its almost ritualistic focus on order and control towards madness, chaos, despair and eventually even cannibalism.” 

私にとってこの作品の中心的なテーマは、秩序と統制に重きを置いていた人間の小さな集団が、やがて狂気、混沌、絶望、そしてついには人肉食にまで至る、その変化の過程である 。(Edinburgh Guide より)

“Hideki makes each character real and multi-faceted, not forgetting the base emotions that affect a human being as his cause becomes more desperate.” 

永井はそれぞれの人物に現実味と多面性を与え、状況が追い詰められていく中で人間が抱く根源的な感情を描き出している 。(Lou Reviews より)

戦後80年を超え、戦争が遠くなりつつある今、戦争とは?に応える本作を見て思いを馳せる夏を過ごしてみてはいかがだろうか。

https://res.cthearts.com/event/34:5026/34:82037

世田谷シルク、堀川炎の情報はこちらから

https://www.setagaya-silk.com