昨年秋の舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」で主要テーマとして取り上げられた人(俳優)ではなく、モノ(人形や日常使いのオブジェクト)を演者とするオブジェクトシアター。今世界で注目を集めているそんなオブジェクトシアターの最新潮流を紹介するフェスティバル「下北沢国際人形劇祭」の第二回目祭が2月17(火)〜23(月・祝)に下北沢演劇文化のメッカ、ザ・スズナリ劇場と周辺の会場で開催される。
近年、上質な古着、そして日本の若者カルチャーを求めて海外からの旅行客が押し寄せている下北沢。そんな国際色豊かな下北で世界各地から集められた小さな演劇(プログラムは30~60分/1作品で2本立て公演でも85分以内)を楽しんでみるのはいかがだろうか。
下北沢のお母さんたちが立ち上げたフェスティバルだけに子供たち(5歳に始まり、8歳、10歳、12歳以上対象とそれぞれに基準は異なる)も大歓迎。親子でモノが創り出す思いがけない可能性を目撃して欲しい。
期間中は以下で紹介する7つのメインプログラムの他に、ワークショップやレクチャー、ライブコンサート、そして人形劇好き同士で語りあえるバーやカフェも登場するので下北沢の街へまずは足を運んでみよう。
メインプログラム
(1)2月17日(火)16:00/20:00『かもめ』
C ompagnieTchaïka(カンパニー・チャイカ)|チリ/ベルギー
人生の最後にチェーホフの「かもめ」に出てくるアルカージナを演じることになったベテラン女優の苦悩を人形と一緒に描くティタ・イァコベッリによる一人芝居。今作品はお蔵入りとなっていたのだが、今回の「下北沢国際人形劇祭」のための特別上演が決定した。

(2)2月18日(水)16:00/20:00『EXIT』
D AMUZA+FeketeSeretlek(ダムーザ+フェケテ・セレトレク)|チェコ/スロベニア
第一回下北沢国際人形劇祭で人気を博したカンパニーが新作を携えて再来日。ライブでミュージック演奏が流れる中、オブジェクトの音と動きが見事に融合する圧倒的なパフォーマンスでアンデルセン物語(『影』『裸の王様』『イーダちゃんの花』)を表現する。

(3)2月19日(木)16:00/20:00『KAZU』
C ompagnieSingeDiesel(カンパニー・サンジュ・ディーゼル)|アルゼンチン/フランス
アルゼンチンのカリスマ人形遣いフアン・ペレス・エスカラが20体の人形たち駆使し、数々の小さな、とは言え力強い物語を綴っていく。これは人形劇だけが作りだすことのできるマジック・リアリズムの舞台。

(4)2月20日(金)15:00/19:00『白い牙』
D ivadloDrak(ドラク劇場)|チェコ
チェコの名門人形劇団「ドラク劇場」によるジャック・ロンドンの小説『白い牙』をスピーディーかつ詩的にまとめあげた劇団の最高傑作の一つ。生ける伝説と言われているヴィショフリードによるジャズピアノの生演奏は必聴。

(5)2月21日(土)15:00/19:00
『シャッテンヴェルファー:「もの」のかげやさん』
T angramKollektiv(タングラム・コレクティブ)|ドイツ

『シャドウグラフィー:「て」のかげやさん』
D rewColby(ドリュー・コルビー)|イギリス

影絵作品の2本立て。ドイツからはモノの影絵が、イギリスからは手の影絵がやって来る。
影絵は人形劇の中でも大きな領域を占めているが、この2作品その技術と発想で他の追随を許さない状況となっている。
(6)2月22日(日)16:00/20:00『インベーダー』『危険な関係』
C ompagnieBak él ite(カンパニー・バケリット)|フランス
フランス・オブジェクトシアターの中心にいるカンパニー。高級レストランで客の前に現れたロボット掃除機ウェイターと美味しい料理を食べたい男とのバトルを笑いと共に提供する。2本立てのもう1本は「危険な関係」。

(7)2月23日(月・祝)14:30/17:00『ファウスト博士』『ドン・ファン』
D ivadloAlfa(アルファ劇場)|チェコ
「アルファ劇場」は10ヶ所あるチェコの公立人形劇場の一つで、チェコの人形劇を牽引する存在。劇場の演出家トマーシュ・ドヴォジャークは、一度見たら忘れられない劇場独自のユーモアとダンディズムを見事に築き上げた張本人だ。

第二回 下北沢国際人形劇祭
開催期間:2月17(火)〜23(月・祝)
会場:メインプログラム — ザ・スズナリ
その他 アレイホール、Club251、BONUSTRACK、その他下北沢エリア各所
チケット:料金(税込)
一般4,200円、U30 2,000円
パトロネス・パス(優先入場他、各種豪華特典あり!)35,000円
詳細:https://www.sipf.jp
