4月9日、英国演劇界で最も権威のあるローレンス・オリヴィエ賞の発表、授賞式がロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールで催された。
主演女優賞は「Yerma」のBillie Piper(人気テレビドラマシリーズDoctor WhoのRose役で有名な)がGlenda Jackson (リア王)、Cherry Jones (ガラスの動物園)らベテランを抑えて最優秀賞の名誉を獲得。他には演劇関連の主要部門のほとんどにノミネートされ、社会現象ともなったハリー・ポッターのその後を描いた「Harry Potter and Cursed Child (ハリー・ポッターと呪われたこども)」が、結局、蓋を開けてみたらそのまま多くの部門で大賞を受賞。新作作品賞、演出家賞(2009年に「Black Watch」でオリヴィエ賞に輝いているJohn Tiffanyの演出)、主演男優賞、助演男優/女優賞、サウンドデザイン、照明デザイン、コスチュームと軒並み大賞に輝いた。
一方、ミュージカル部門では1993年のビル・マーレイ主演のハリウッド映画(日本語タイトル「恋はデジャ・ヴュ」)を元に大ヒットミュージカル「Mathilda」のティム・ミンチンが音楽を担当した「グラウンドホッグ・デー」が作品賞を手にしたが、様々な部門でそれぞれに「ドリームガールズ」「スクール・オブ・ロック」リバイバル版「ジーザス・クライスト=スーパースター」「ショウ・ボート」などの作品が賞を分け合った。
その他には日本でもおなじみのマシュー・ボーンの新作ダンス「赤い靴」がベスト・コレオグラフィー賞とベストエンターテイメント賞を勝ち取った。