
品川駅周辺の再開発プロジェクトが進む中、3月には高輪ゲートウェイシティが本格始動。JR高輪ゲートウェイ駅改札から伸びる歩行者デッキの左右にはオフィスビル、商業施設、住宅棟の他、ミュージアムなどの文化施設が入ったデザイン性の高いビルが隣接している。そんな高輪ゲートウェイシティ歩道の奥にある文化創造棟(外装デザイン:隈研吾氏)にあるのが「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」、さまざまな展示空間やイベント会場、カフェやレストラン、足湯テラスに(門)神社、と都会のオアシスを提供している。

Mon Takanawa外観

Box1000劇場
その「MoN Takanawa」にある最新技術を導入した劇場「Box1000」で新たなエンターテインメント、劇場型マンガライブ「MANGALOGUEマンガローグ」の第一回目公演「火の鳥 未来編」が4月22日(水)に幕を開けた。
Jstages.comでは前日に行われたゲネプロ、そして一部出演者による記者会見に参加。劇場の大スクリーンでマンガローガー(舞台上でカメラを搭載したロボットアームとともに「火の鳥」のストーリーをナビゲートしてくれる日替わりのキャスト)が進行する「マンガの神様」手塚治虫の傑作「火の鳥 未来編」のマンガローグ舞台を初体験した。

(c) Nobuko Tanaka
マンガの画を動かしたアニメーションと違い、LEDが設置された最新の大スクリーンに映し出された原作マンガのコマ、ページを進行役とともに楽しむという劇場に集まった観客が一緒に「火の鳥」を読んでいく趣向となっている。

「火の鳥」リハーサル 又吉直樹

「火の鳥」リハーサル 小森隼
記者会見の壇上には「火の鳥 未来編」マンガのキャラクターの声を担当する夏木マリ(火の鳥役)、古田新太(猿田博士)、ロボットアームの操作とページめくりを行う高橋さん役の伊藤荘太郎、笹本龍史、そして舞台を進めていくマンガローガー担当の又吉直樹(ゲネプロ、そして初日公演を担う)、小森隼、千葉一磨、新内眞衣、花總まりが登壇しそれぞれに意気込みを語った。

「火の鳥 未来編」キャスト
「明日は3公演あるのですが、それぞれ違った楽しさを出せたら良いなと思っています。」(又吉)


「火の鳥」 リハーサル 又吉直樹
「今日舞台を観て、前から思っていたことですが、やっぱりAIは良くないな、と。AIが発達するとおれたちの仕事が無くなるので。」(古田)
「難しい内容ではあるのですが、生と死を問いかけているのですが劇場空間としてとても良いなと思いました。マンガローグという新しい形で手塚先生の作品を楽しんでいただけるこの劇場の第一回の作品がスタートしますので、体験するために劇場に来ていただけたら、とても面白い経験になるのではと思っています。」(夏木)
「ハンドメイドで作っているので、前々日でもさまざまなことが制作過程でした。最後の最後まで粘って最高のものを届けようとしているなと感じました。マンガローガーのアドリブも含めライブ感のあるステージなので瞬間瞬間を楽しみながら頑張りたいと思っています。」(小森)

「火の鳥」 リハーサル 小森隼
「今日、観客として初めて作品を観させていただいたのですが、私が最後に稽古をした時よりも何段階も綺麗が大きくなっていて驚きましたし、やはり生で体験しないとわからない凄さだなと思いました。」(新内)
「当初思っていたよりもマンガローガーという役は難しくて、ちょっと緊張しています。お客様と一緒に楽しめるように頑張りたいと思っています。」(花總)
「マンガローガー、そして高橋さん役でもちょっと出演します。今日の又吉さんのパフォーマンスが素晴らしかったです。僕も自信を持って挑みたいと思っています。」(千葉)
最後に原作を扱う手塚プロダクション取締役で手塚治虫の娘である手塚るみ子が今回のマンガローグ「火の鳥 未来編」を上演することとなったいきさつ、この舞台にかけた思いを語った。

(c) Nobuko Tanaka
「色々とアイディアが出る中、アニメーションではなく「火の鳥」の原稿を見せようということで話が広がっていきました。どんなものが出来上がるのだろうと最後までわからないなかでゲネプロを拝見して、最先端でありながら人間の心を通わせるようなステージになっているなと感じました。
この大きなスクリーンに映し出された新たに色付けされた着色原稿は手塚のアシスタントをやられていた方がおひとりで500枚以上の原稿を仕上げてくださいました。私自身、父の原稿をこんなに大きな画面で、こんなに綺麗なカラーで見ることが出来、胸が熱くなっております。
今、日本、そして世界の情勢が日々変化している中、手塚治虫が想像で描いた「火の鳥 未来編」がとてもリアリティをもって現実の課題としてせまってくるのではないかと思います。人類が滅びない未来を築くためにはどういった生き方を選べば良いのか。新しい人類を希望して私たちにその希望となって欲しいと願っている火の鳥の問いかけにどう応えられるのかということを観客一人一人の考えるきっかけとなって欲しいと願っています。
今回のこの舞台をギリギリまで試行錯誤しながら創作してくれたスタッフ、関係者の方々心意気はまさに手塚が「鉄腕アトム」を国産第一号のテレビアニメーションとして手がけた時と同じなのではないかと思っています。」
「火の鳥 未来編」 マンガローグ MANGALOGUE
期間:2026年4月22日(水9 〜 5月16日(土)
会場:Mon Takanawa Box1000
JR高輪ゲートウェイ駅から徒歩3分
チケット:3,000~5,500円
詳細: montakanawa.jp/special/mangalogue_hinotori/
