平井企画 x Media工房が2022年のエジンバラに戻ってきた。
2021年、旧約聖書「バベルの塔」をベースにしたオムニバス作品「塔をめぐる話(The Story of The Tower)」でエジンバラ演劇祭に参加した平井企画 x Media工房が(参照:https://jstages.com/wp-admin/post.php?post=5003&action=edit)今年もエジンバラフリンジでC Artsのオンライン部門に参加している。
昨年のエジンバラ演劇祭に参加後、「塔をめぐる話」は2022年のブライトン・フリンジ(英国南東部)、マンチェスター・フリンジ(英国北部)に参加、さらに今秋にはシドニーとメルボルン(オーストラリア)でのオンライン上演が予定されていて順調に世界ツアーを敢行中だと平井企画の平井光子は話す。
そんな確実な手応えを携え、彼らが今回発表したのが山田カイル(抗原劇場)の戯曲「華氏同盟 The Fahrenheit Alliance III」。
「200年後の世界に生きていると想像してみる」というベッドの中でまどろむ女性のモノローグで始まる今作。タイトルの中にIIIとあるようにシリーズ作品の3作目で、21年6月から始まったこの長期のシリーズプロジェクトではコロナ禍での隔離状態を想定した俳優たちがオンラインでの「集まり」→同盟(Alliance)を作り出すことを目指していると言う。
プロローグ5分と本編15分からなる小作品で、日英バイリンガルの台詞が入り、Media工房の映像作家 Rob Morenoが手がける女性が語りかける実際の映像、舞台美術家の徐雯菲による幻想的な背景のヴィジュアルが山田カイルの虚構ワールドへと静かに誘ってくれる。
「塔をめぐる話(The Story of The Tower)」に続き、世界と繋がっていく今作、ライブ配信は終了したものの8月29日までアーカイブ配信で視聴が可能。(チケット代・約¥500〜2,000―任意)
詳しくは:
https://res.cthearts.com/event/34:3472/34:59462/