1991年アラン・ベネット著作、英国National Theatre(NT)のヒット作「The Madness of George III(ジョージ三世の狂気)」、そのノッティンガム劇場での2018年リバイバル上演舞台がNational Theatre at HomeとしてYouTubeで6月11日から7日間限定で配信される。(6/18まで)
歴史上の王ジョージ3世(1760-1820)が治世後年に精神病を患っていた時期の出来事をコメディ調に描いた1991年の舞台ではNigel Hawthorne(蜷川幸雄が1999年にRSCで演出した「リア王」でリアを演じた)が主役のジョージ3世を好演、その後94年の映画化(「英国王万歳!!」)でも同役を演じ数々の賞に輝いている。ちなみにこの初演版の演出は巨匠Nicholas Hytner。
その後、2012年にウェストエンド、アポロ劇場でChristopher Luscombe 演出、David Haig主演で上演され、こちらも初演に負けず劣らずの好評を博した。
で、今回ストリーミングされるのは2018年にノッティンガム劇場の芸術監督である40才のAdam Penfordによる演出舞台。ノッティンガム劇場とNTの初のコラボレーション企画で、ロンドン以外の場所で上演された舞台のNational Theatre at Homeの配信もこれが初めてになるということだ。
ちなみに若き芸術監督が指揮をとるノッティンガム劇場は2019年の優秀地方劇場に輝いた躍進が目覚しい劇場なので、この舞台にもぜひ注目して欲しい。