文学座アトリエの会で国際共同制作作品「Fefu and Her Friends」を上演

日本を代表する老舗劇団文学座が外国人演出家による作品制作にあたっている。

文学座所属の俳優、演出家、翻訳家、ドラマトゥルクの添田園子が2008年にACC(Asian Cultural Council)の助成を受け、ニューヨークで現代演劇の研究・調査で行っていた際に知り合い、様々な場面で一緒に作品創作を続けてきたアメリカ人の劇作家、演出家、翻訳家エリーズ・トロン(Elise Thoron)を文学座アトリエ公演に招き、キューバ生まれのアメリカ人作家でアメリカ前衛演劇の一翼を担ったマリア・アイリーン・フォルネス(María Irene Fornés)の1977年発表戯曲「Fefu and Her Friends」を3月アトリエの会で上演する。

文学座で昨年行われたフルキャストオーディションのためにトロンが来日。グループワークで即興劇作りをしたりする中で文学座の通例とはまた一味違った8人の女性キャストが決まったと言う。

「Fefu and Her Friends」ではその8人の女性が旧友フェフの家に集まり教育に芸術を取り入れるための資金集めに向けたプレゼンテーションの練習をする様が描かれる。彼女たちは交流しながら人生についての思い、個人的な葛藤や社会的な懸念を共有していく。

「本当に美しくてパワフル。アメリカでも大事な作品なので、常に上演したいと思っていたんです。まさか日本で自分が演出するとは思いませんでしたが」とトロンは笑う。

Photo courtesy of BUNGAKUZA

演出家エリーズ・トロン

そして翻訳を手がけた添田は「権威を持つのは主に男性だったり、貧富による格差、誤解から生まれる争い、不寛容…そういった構造や問題は、今も同じように抱えているように感じます」と今、アトリエで上演する意義を話す。

文学座での久々の国際交流プロジェクトということもあり、3月20日(金)の舞台上演終了後(およそ16:00ごろ)には特別に、トロンと添田の他に日米のフォルネス研究者、戸谷陽子とグウェンドリン・アルカー(Gwendolyn Alker)を招いた「フォルネスと国際演劇プロジェクト」というシンポジウムが開催される。文学座の演出家鵜山仁、通訳の原啓太も参加予定。

この機会にこれまで日本であまり紹介されてこなかったフォルネスが残した演劇文化への多大な貢献、教育者としての影響を多角的に探るシンポジウムへの参加もお勧めする。

Fefu and Her Friends

上演期間:3月17日(火)〜29日(日)

会場:文学座アトリエ(JR信濃町駅から徒歩5分)

詳細:https://www.bungakuza.com

または℡ 03-3351-7265 (土日祝除く 11:00-18:00)

シンポジウム 「フォルネスと国際演劇プロジェクト」

3月20日(金)16:00ごろ –

会場:文学座アトリエ(新宿区信濃町10)

料金:一般 1,000円、30歳以下 500円 (要予約)

申込 文学座 03-3351-7265 (土日祝除く 11:00-18:00)