open-air stage

マンチェスターにオープンする新しい屋外劇場とは

The Guardian新聞、Chris Wiegandの記事より抜粋

sky view in Mancehster
(c) William McCue / unsplush

今夏、英国マンチェスターにオープンするソーシャルディスタンスを守った400席の屋外劇場が「真夏の夜の夢」と「不思議の国のアリス」を上演。

複合アート施設Homeは暫定的にオープンエアのスペースHomegroundを開場すると発表。ソーシャルディスタンスを守った400席の屋外劇場で、無料のパフォーマンス用にHomeに隣接する約7,500平方メートルの敷地も準備中だと言う。政府の文化再生ファンドを活用して建てられるこの劇場は5月28日のオープンが予定されていてフリーランスのアーティストや技術者に向けて新たに450人の雇用が見込まれている。

HomeのダイレクターでCEOのDave Moutreyはロックダウンから抜け出た英国でアートが「国の復興の重要な役割を担うことになる」と話す。「国民の多くが希望や喜びの種をコミュニティに取り戻したいと願っていますし、パンデミックによって壊滅した芸術家たちのフリーランスの部門によりたくさんのチャンスを与えたいのです。加えて言うと、全ての人々にこのプロジェクトに関わり、体験してもらえたいと考えています。なので、安価な、もしくは無料のプログラム、または学校向けのプログラムなどを用意します。」

6/3-26に上演されるがSean Holmes(2020年に日本で世界初演された、森田剛、吉岡里帆主演の「FORTUNE」を演出)演出の「真夏の夜の夢」、次いで7/15-8/7に上演されるのがLekan Lawal演出の「Alice in Wonderland (不思議の国のアリス)」でManchester発の音楽がふんだんに使用されると言う。また、屋外施設Homegroundの第2ステージでは毎週違ったキューレーター(マンチェスター・フォークフェステイバルやコンタクトシアターなどから交代で担当)が多彩なプログラムを展開していく。

この屋外施設のデザイナー、Cordelia Ashwellはこのかつて宅地であった土地柄を残し、例えばくず鉄処理場、ラスベガスのネオンゴミ置き場などを想像させるような、訪れた人が驚いたり、新しい発見をするような、建築術の廃品回収場のようなデザインにしたいと話す。