イアン・マッケランが劇場労働者へ4万ポンドの寄付

Stagehands of film making

(c) Kal Visuals / Unsplush

今や空き家となっている劇場で働いている劇場案内係、裏方さん、衣装さんなどはこのロックダウンの間どうやって生活を持続させていけばよいのか、中には自殺を考えている人もいると言うから問題は深刻だ。

そんな彼らを助けるべく、イアン・マッケランがシアター・ギルド(組合)と共に立ち上がった。彼の80歳の誕生日を祝うために計画された80日間英国ツアーの資金4万ポンド(約540万円)を投じてそんな演劇人たちのための資金援助活動を始めたのだ。

「演劇業界に従事する多くの人たちの収入がコロナのために絶たれてしまったんですよ」とマッケランは話す。

「例えば、家からの立ち退きを迫られているのに政府の経済支援を受けられないという舞台監督から手紙を受け取りました。」

先日50年ぶりにハムレット役を演じることを発表し、現在バーチャルのリハーサルに挑んでいるマッケランだが、今回の緊急支援措置は多くの人たちの助けとなるだろうと言う。

125年前に設立したシアター・ギルドは様々な素晴らし技術を有しながら、縁の下の力持ちとして働く人たちを支援してきた。その多くが低賃金で仕事に従事する自営業者で正式な労働契約を結んでいない人も多い。そのため、政府がこのコロナ禍で働けない人たちの為に発令したセイフティーネットにひっかからない人たちが多くいるのだ。

「博士と彼女のセオリー」「ジュピター」等の映画で日本でも人気の高い俳優のエディー・レッドメイン、テレビシリーズ「ドクター・フォスター」で人気のプラサナ・プワナラジャーらも今回の援助活動に参加している。というのも、彼らは劇場の表側や裏方で、衣装係、カツラ制作係、小道具係、背景制作係、音響や証明の操作係、チケット売り場係、バーのスタッフ、清掃係などがいかに重要かを身をもって実感しているからだ。

シアター・ギルドのAdam Bambroughは「彼らはどこの劇場においても大きな役割を担っていますし、劇場の顔になっている人もいます。彼らはフリーランスであることが多いので、今劇場で始まっている人員整理の対象となることも多いのです。悲しいことに自殺を考えいているという深刻な事例も10例ぐらい耳にしました。それでなくても彼らの多くが家賃の支払いや日々の食費に窮しているのです。」と話す。

今回の支援は主に、家賃補助、食費補助、精神状態のサポートなどのベーシックな項目にあてられるという。例えば公演がキャンセルになったことで劇場に隣接していた貸し部屋を追われた舞台監督のマリアへはギルドから仮住まい用にと資金援助がなされたと言うことだ。

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