英国演劇界も風前の灯か

Globe Theatre Gate「英国中の劇場が存続の危機に面している」と英国有力紙The Guardianが伝えた。

(記事抜粋)劇場という閉ざされた場で大勢の人々が隣り合って座り、一緒に観劇体験をする劇場という場が元どおり開場されるのは早くて2020年の終わり、もしくは2021年までかかるだろうと予想している。

それまで収入が見込めないとなるとロンドンの人気劇場Globe座やOld Vicなどでさえ数週間後には閉鎖の危機に直面するだろうと言うのだ。殊更、これらの通例的に公的資金援助を受けていない劇場にとっては死活問題でアーツカウンシルからの緊急の援助が必須となる。公的資金援助を受けている劇場でも状況は厳しく、エジンバラのThe Royal Lyceum劇場はこのままでは全てのスタッフが職を失うであろうとコメントを出している。多くの人がフリーランスで仕事をしている役者、演出家、劇作家、さらには各分野の技術職人たちがさらに危うい立場にあるのは言うまでもない。

そこで、中央政府や各地方政府の介入必要になるわけだが、全ての劇場を救うのは到底無理で、そうなると実験的な小規模劇団の方が国際的に知名度のある団体よりも弱い立場となるのではないか。しかしながら国際的な名声を保つため、ロンドンを拠点に活動する有名劇団(劇場)ばかりを援助対象とするのでは意味がなく、全てにおいてカバーすることが重要となる。多くの場合で英国演劇に活気を与えている地方演劇、地方の小劇場などがとりこぼされてはならない。

この状況下で多くの素晴らしい演劇関連のオンライン配信が行われ、多くの自宅待機中の人々がそれらを享受していることも記しておこう。例えばAndrew ScottはSimon Stephensのモノローグ劇「Sea Wall」を配信、Emma RiceもAngela Carterの「Wise Children」のパフォーマンスを配信している。彼らのような素晴らしい才能、卓越したクリエイティビティーを残すため、今こそ我々は立ち上がらなくてはならない。

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